自由をテーマに作ってきたサンバレンティノのショウルーム。
常にギリギリの部分を攻めながらデザインすることで
そこにセクシーさとエレガントが表現できるようになります。
自由にデザインできるガレージ。
自由であるがゆえに奇抜なことを狙ってやってしまうことが多々ありそうですが
よくある、「自分の料理に酔いしれてる料理人」みたいな
どう考えてもおかしな料理を作って自己満足におちいる人々。
傍から見ると何かおかしいね、となることがあります。
そうならないために何度も何度も客観的にデザインを見直さないとね。
自由とは古い価値観にとらわれないことであり
これでもかと自分を律することでもあります。
自由を愛するサンバレンティノのショウルーム
自由と不自由を表現するのにベストと思われるのがベルリンの壁。
モルタルと古い鉄筋を使って作ってみました。
壁を隔てた西と東で自由と不自由の世界。
壁の東にいて不自由を強いられながら西側世界自由へのあこがれ。
新型コロナウイルスが蔓延して行動制限させられたことや
ロシアの不当なウクライナ侵攻などで
自由のありがたみがホントに実感できたここ数年の出来事。
戦争は一番の環境破壊行為であり、ベルリンの壁はロシアの侵略に対する抗議の意味も含んでいます。
壁はブランドとしてのメッセージを表現する場所に最適ですし、使う人たちのライフスタイルを表現していく場所にもなります。
ベルリンの壁が崩壊する1989年から2年前、デビットボウイは壁の西側で野外コンサートを開催。そこはベルリンの壁に隣接した場所にあり、彼はドイツ語で「今夜はみんなで幸せを祈ろう。壁の向こうにいる友人のために。」と呼びかけた。この時、会場に設置されたスピーカーの4分の1は東ベルリンに向けられていた。壁の東側には5,000人もの若者がコンサート前から集まり、逮捕者も出るほどだった。コンサートを通じて西側の自由を楽しんだ人々は、その2年後に壁を崩壊させる。
ベルリンでのコンサート会場をブラックトラスの鉄骨と
ミスタースキタ写真集 デビッドボウイのポスターを使って表現。
トラスの見事な溶接技術。これぞクラフトマンシップ。
世界最高レベルの溶接技術です。
トラスはガレージの柱や梁にも使えるアイテム。
オートクチュールは品質が命です。
これからはすべての人がアーティストとして、何らかの形で社会を変えることができる表現をしていくことが可能な時代になりました。
コンクリート打ちっぱなしの内壁。
これもモルタルを塗って表現。
漆喰を使ってホワイトレンガ。
間仕切りのガラスには木製格子を。退廃的タッチを意識したデザイン。
自然石を大胆にホワイト塗装し自然の造形と存在感を楽しむ。
石の陰影が美に命を与えてくれます。
アルミサッシは縁取りを最大限細くね。
ブラック壁には石張りとヒノキの縁取り。
羽目板をストレートに。
ロフトスペースの横壁をエレガントに演出。
ホワイトのH鋼、ホワイト天井、ホワイトの内壁
White on White.
内部はガラス張りで明るく。
チープな内外装装飾には興味なく、常にモダンカルチャーを突き詰めています。
世界展開しているラグジュアリーホテルのような世界観をもったガレージを皆様のお宅にそっと配置し、街並みをブランディングしていきます。デザインのちからで。
サンバレンティノのガレージショウルーム。
業界関係者の方には「新世界が現れた!」とお褒めの言葉をいただき
大変恐縮です。
あと少しで全体が出来上がります。